「もう、SESは勘弁。」
「こんな安定しない働き方は嫌だ。」
「IT企業がSESか見分ける方法を知りたい。」
このページを開いているのは、SESに不満があるからではないでしょうか。
私もSESで5年程働いていたので、気持ちは痛い程に理解できます。
入社前から、客先面談に何回も足を運んだのを今でも覚えています。
「なぜこんなに、自社以外の企業と面談するのだろう?」
無知であった私は、こんなことを思っていました。
本記事では、「SESに勤務中で転職活動を考えている方。」「これからIT企業に就職を検討している方。」に向けてSESの見分け方をご紹介しています。
特に企業に安定性を求めるのであれば、SESという働き方は適していません。
SESへの転職を経験しているので、よりリアルな事実を書けたと自負しています。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
IT企業がSESかどうかを見分ける8つの方法とは?

IT企業を見分ける方法は、そこまで難しくありません。
普通の会社(自社開発企業など)と違う不自然さに注目すれば良いからです。
「常識から考えて不自然だなぁ」と思ったことをピックアップするのがコツです。
そうすれば、答えが自ずと分かるでしょう。
ここでは、IT企業がSESかどうかを見分ける方法を6つに厳選して紹介します。
【SES見分け方1】求人情報の勤務地がプロジェクト/配属先になっている
求人情報の勤務地が「プロジェクト先」の求人を見たことはありませんか?
都道府県やエリアが書いていたら、ほぼ100%SESでしょう。
勤務地が会社の所在地ではない場合は、社外で働くことを意味するからです。
例えば、「関東圏および関西圏のプロジェクト先。」
または、「勤務時間はプロジェクト先に準ずる。」
以上の言葉が求人情報にあったら、可能性はかなり高いです。
要するに、求人情報の書き方が「あいまい」であればSESと疑うべきでしょう。
【SES見分け方2】会社規模に合わない大量募集を繰り返している
SESの利益は、エンジニアの数で決まると言っても過言ではありません。
自社の社員をプロジェクトに配属することで、利益を得ているからです。
「求人サイトで同じ会社の募集を頻繁に見る。」
「採用人数が異常に多い。」
「同じ会社が別の職種で多くの求人を募集している。」
取引先から案件を受注したら、その分の人材を確保しなければいけません。
SES企業は、案件の数だけ人が欲しいと言えます。
結果、会社規模に合わない大量募集を繰り返します。
【SES見分け方3】オフィスが社員数の割に狭い
オフィスが社員数の割に狭い場合も、注意が必要です。
普段、社員がいないことを意味しているからです。
SESの場合、エンジニアは客先で働いています。
つまり、内勤の社員が入れる最低限のスペースがあれば良いということです。
面接でしか確認できないことなので、チェックポイントとして覚えておきましょう。
【SES見分け方4】これも危険!! 社員雇用をやたらアピールする
「未経験から正社員になれる。」
「全社員が正社員で安定!」
企業のキャッチコピーが、以上のような場合は気をつけましょう。
「隠したいことや弱みほど大げさにアピールする。」
こんな言葉を聞いたことがないでしょうか?
そもそも、雇用形態は求人情報を見ればすぐに分かることですよね。
自社のアピールポイントは、もっとあるはずです。
社員雇用を前面に押し出している企業は要注意です。
【SES見分け方5】面接がスキル面の確認に終始する
自社開発企業の面接では、明確な志望動機や入社後のビジョンに関する質問が多いです。企業はあなたに長く活躍して、利益をもたらして欲しいと思っているからです。そのために、あなたの熱意やお互いの相性を確認しようとします。
「同業他社の中でなぜ当社を選んだのか?」
「あなたを採用するメリットは?」
「当社での目標は?」
通常の面接では、このような質問をされるでしょう。
もし、質問がスキル面の確認が中心で、短時間に終わるなら注意が必要です。
SESは、労働力の提供です。企業が知りたいのは、あなたのスキル面や最低限のコミュニケーション能力です。
現状、あなたが入れそうなプロジェクト先があれば採用される可能性は高いでしょう。
SES企業の利益になるからです。
最初から、採用前提で話しが進むようであればSESの可能性は高いと言えます。
【SES見分け方6】企業の評判サイトを確認する
確実にSESかを見分けるために、企業の評判サイトをみましょう。
評判サイト(転職会議など)は、社員の本音を書いている場合が多いからです。
サイトに書き込む人は、企業に何かしらの不満を持っています。
しかも、顔が見えない分書き込みやすいと言えます。
企業のことを知るために、評判サイトは非常に有効です。
代表的な評判サイトは、最低限チェックしましょう。
【SES見分け方7】中途採用なのに、なぜか複数の案件情報が載っている!
ホームページで中途採用の情報にアクセスしたことはあると思います。
通常であれば、募集職種や給与面、採用スケージュールなどが載っていますよね。
しかし、SESメインの会社やIT派遣会社の場合、案件の情報がそのまま載っているケースがあります。
それこそ、自社ではなく客先で業務を行っている確かな証拠です。
例えば、中途採用情報が以下のように記載されています。

明らかに、普通の中途採用の求人とは違いますよね。
実際にお見せ出来ないのが残念ですが、記載内容が案件の情報であれば確実にSESです。
【SES見分け方8】帰社日のイベントが載っている
「月1回の帰社日にはみんなで飲み会!」
こんなキャッチフレーズがあったら、確実にSES企業です。
そもそも、一般の企業に「帰社日」なんてありませんから。
他にも、求人情報に以下のようなSESやIT派遣特有のワードがあったら要注意です。
プロジェクト先・配属・常駐・正社員契約・派遣・配属前研修・寮完備・請負先・客先
以上、私が認識しているワードを全てあげました。
求人情報を読んで、少しでも違和感を感じたら注意しましょう。
SESか見分ける方法は求人内容や選考の不自然さにあり!

IT企業がSESかを見分けるには、求人情報や会社と接する中で不自然なところがないかを探ってみてください。通常の、正社員の募集とは異なる点が結構見つかりますよ。
「なぜ、こんなに大量募集しているのだろう?」
「勤務地がプロジェクト先とはどういうこと?」
「なぜ、オフィスがこんなに狭いの?」
「面接が簡単すぎてすぐに内定が出た」
少しでも不自然なポイントを見逃さないようにしましょう。
常に、「なぜ?」の意識を持っていると気づきやすいです。
今回、ご紹介した内容はSESかを見分ける上で非常に重要だと自負しています。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです。