客先常駐

【真面目な人必見】客先常駐SESが鬱になりやすい4つの理由を解説

客先常駐のSESは、鬱になる要因が多くあります。

仕事や人間関係など一般的な悩みだけではなく、将来性や経済面に不安があるからです。

私はSESに5年いましたが、本音を言えば働きにくい環境でした。

「ここでずっと働いていて本当に大丈夫かな?」

「40歳を超えた時に仕事が無くならないだろうか。」

このように、ネガティブな気持ちになったことは何度もあります。

あなたが同じ悩みを抱えてこのページを訪れたなら、気持ちは痛いほど分かります。

本記事を読むことで以下の内容を学ぶことが可能です。

  • 鬱のきっかけ・なりやすい人
  • 客先常駐のSESが鬱になりやすい理由とは?
  • ストレスから解放されて気負わずに働くには?

あなたにとって健康がもっとも大切です。

体調を崩すと本当に何もできません。

ぜひ、内容を参考にしてエンジニア人生を有意義にしていただければ幸いです。

客先常駐のSESが鬱になりやすい理由とは?


まず、鬱(鬱病)に関して簡単に説明します。

鬱は、脳のセロトニンやノルアドレナリンの神経伝達物質の異常で起ります。

鬱になりやすい性格は、「真面目で几帳面」「完璧主義」「社交的な反面、寂しがりや」などの特徴が当てはまります。

鬱の代表的なきっかけは、以下の通りです。

  • 仕事のやりすぎや不規則な勤務
  • 異動
  • 人間関係などによるストレス
  • 妊娠・出産  など

要するに、環境の変化に弱く性格が生真面目なタイプがなりやすいと言えるでしょう。

何となく思い当たることはないでしょうか?

簡単に言えば、自分のキャパを超えた負荷が肉体的・精神的にかかることが原因で起こります。

  • 1か月気持ちの落ち込みが続く
  • 眠れない日が続いている
  • 集中力が落ちている
  • 常に疲労感や焦燥感がある

以上、鬱の初期症状なので該当したらすぐに病院に行きましょう。

参考サイト : 国立研究開発法人 国立精神・精神医療研究センター精神保健研究所 行動医学研究部

行動医学研究部 (ncnp.go.jp)

=TOP= of New Site 1 (ncnp.go.jp)

ここでは、客先常駐のSESが鬱病になる主な理由を4つに厳選してお話します。

【理由1】仕事内容が合わない

SESは、とくにスキルが低ければ客先を自由に選べません。 

仮に、自分の適性に合わない仕事に配属されると、ストレスを感じるでしょう。

人は、色々な特性を持っているからです。

全員が同じではなく、得意なことも苦手なこともあります。

対人関係が苦手な人が、お客様の対応が多い仕事に配属されたらどうでしょうか?

結果はなかなか出ないですよね。

おそらく、本人もやりたくない仕事でしょう。

SESは労働力の供給という本質があるので、お金を払ってまで仕事で結果を出せない人を雇いません。
残酷ですが事実です。

結果が出ず、派遣先から信頼を失うことが精神の負担になるでしょう。

【理由2】精神的なストレスがかかる場面が多い

SESは精神的なストレスがかかる場面が非常に多いです。 

客先で仕事をしていることや労働環境の変化が多いからです。

以下の場面では特にストレスを感じるでしょう。

  •  お客様に気を遣う
  •  常駐先が決まらないストレス
  •  常駐先で孤独になる(単独で配属された場合)
  •  短期間で転勤が多い

客先で働くため、サービス業の側面があるのがSESです。

常に気を遣うので、自由な人間関係を築きづらい環境と言えるでしょう。

また、客先常駐は1人で配属されることが多く、悩みを相談できる相手がいないのもストレスの原因です。

「仕事や人間関係の悩み」

「将来的な不安」

「何気ない世間話」

などを気軽に話せる相手がいれば精神的に楽ですよね。

さらに、所属している会社との関係でもストレスがかかります。

常駐先(派遣先)が決まらず、待機期間が長い場合です。

プレッシャーがかかりますし、自社から冷たい扱いを受けることもあります。

社員を商品としか考えていない会社の場合は、待機社員はお荷物としか思わないでしょうから。   

派遣先や所属エリアに仕事がなければ必然的に転勤も多く、最短で2カ月~3カ月でプロジェクトが変わることもザラです。

社員雇用と言っても、案件ありきの体質は変えようがありません。

色々な都道府県に引っ越すたびに、まるで旅をしている気分になるでしょう。

配属先が変わるたびに、仕事を1から覚えなければいけないので相当なストレスです。

慣れない仕事に慣れない環境。

客先での仕事や環境の変化で、精神的に負担が大きい働き方と言えます。

【理由3】不規則な勤務や残業が多いプロジェクトに配属された

配属先の中にはシフト勤務や夜勤のところもあります。

システムやネットワークの運用・保守や監視オペレーターが代表的です。

私も経験があるのですが、休みはあって無いに等しいものでした。

不具合やタイメンバーが足りなければ、たとえお盆や正月であろうが真夜中であろうが関係ありません。

すぐに現場に直行です。

不規則な勤務で、体内のリズムが崩れ体調を崩すケースがあります。

また、炎上プロジェクトに配属されたら大変です。

長時間労働で納期に追われ、肉体的にも精神的にも限界がきます。

繰り返しますが、鬱は「仕事のやりすぎや不規則な勤務」が原因で起ります。

未経験者は配属先を選べない場合が多いので注意が必要でしょう。

 【理由4】経済的な理由

SESは、総じて待遇が悪いです。

昇給が本当に少なく、 5年働いても数千円しか給料が上がらないこともザラ。

賞与は数千円(寸志程度)。

待機になると基本給の6割しか給与が支給されず生活が苦しい。

このような会社は普通にあります。

みなし残業の会社も多く、給料の低さにつながっています。

年収の上限は良くて500万~600万。自社開発企業の半分以下と考えて良いでしょう。

経済的にギリギリの生活を送り、将来に対して不安を持つことで鬱の症状が出てきてもおかしくありません。

客先常駐のSESがストレスから解放されるには?


ストレスから解放されるには、生活の見直しや働く環境を変えることが有効です。

もっとも早いのは転職することですが、リスクもあるため慎重に見極める必要があります。

ストレス解消をする時間をつくる

職場を変えれば、もっとも早くストレスから解放されます。

しかし、転職にはリスクがあります。

本人の生活を変えるだけで、鬱の症状が解決するならその方が良いでしょう。

普段、ストレス解消はしていますか?

何も考えずに自分の好きなことをする時間をつくるのは、大切ですよ。

1日のうちで少しでも良いので、そういった気が休まる時間を持つだけで精神的に違います。

真面目な人ほど獲物を追うイノシシのごとく全力疾走をしてしまいますが、猫のように脇道で気持ちをのんびりさせることも大切ですよ。

オススメは日があたる場所で運動をすることです。

脳のセロトニンが活発になると言われています。

散歩やランニングなど、身体を動かしてみてはいかがでしょうか。

自分が楽しいことであれば何でも良いので、少しの時間でも全力疾走を辞めてみませんか?

配属先を変えてもらう

冒頭にも話した通り、環境を変えることも重要です。 

パワハラや労働環境が酷くスキルが身につかない現場であれば、営業に相談して変えてもらいましょう。

しかし、必ず希望通りになるとは限りません。

寧ろならないことの方が多いでしょう。

希望を叶えるためには、営業とあなたの間に信頼関係が必要です。

日頃の努力や頼むタイミングもあるでしょう。

1度スキルを身に付ければ、自社内開発企業やフリーランスへ転職の道は開けます。

会社を辞める前に、営業や管理者には相談しましょう。

短期間に辞めてしまうと、再就職にはリスクがあるからです。

転職は不可能ではありませんが、後先考えずに辞めることは危険です。

鬱の症状が続いたら我慢せずに病院に行く

鬱の症状が続いたら、無理をせずに病院に直行してください。

症状が軽く動けるうちに、対処した方が良いからです。

仮に、鬱病と診断されたら診断書は必ずもらってください。

診断書があれば休職が認められ、会社を辞める必要がなくなります。

何も考えずにたっぷり体と精神を休ませてください。

注意したいのは、報告は必ず自社が先です。

客先に先に報告してしまうと関係がこじれてしまい気まずい思いをします。

私の同僚に休職後に配属先が変わり、元気に働けるようになった人もいます。

まずは、体調を治しましょう。

転職を考える!スキルがあればフリーランスも可能

会社に相談しても話を聞いてもらえない。

努力しても全く今の状況が改善できない。

その場合は転職を考えましょう。 

ある程度の経験(3年程度)があれば、フリーランス(会社勤めがイヤな場合)という道もあります。

フリーランスで経験を積んでから、自社開発の企業に応募しても良いでしょう。

自社開発企業の強みは、安定性があり市場価値が上がりやすいことです。

企画から開発、運用までを、外注している場合を除きすべて自社で行っています。

客先の指示で業務を行わないので、自分の考えを反映させやすく確実に成長につながります。

今まで経験ができなかった、上流工程の仕事に携わる機会も増えるでしょう。

派遣先がないことで将来的に悩まされることはないですし、年収も高いので経済的な不安は圧倒的に減ります。

安心して、エンジニア人生を満喫できます。

また、IT業界なんてウンザリという方は異業種に転職するのもありです。

年収は下がるかもしれませんが、人生は1度だけです。

自分が心からやりがいを持てる仕事をみつけるのも良いかもしれません。

鬱は環境面にも大きく左右されます。

現在はリモートワークが盛んなので、スキルさえあれば慣れ親しんだ環境で仕事をすることも十分に可能です。

都会から離れ、空気が綺麗な田舎でセカンドライフを営んでいる人もいますよ。

まとめ


鬱をテーマに取り上げましたが、健康は大切です。

動けなくなるまで悪化すると本当に何もできなり、復帰がますます遠のくでしょう。

石の上にも3年と言いますが、全ての会社に当てはまらないことは覚えておきましょう。

体調に異変を感じたら、無理せずに相談しましょう。

仕事や会社との相性は誰にでもあることです。

もし辛くなったら、自分を責めないでここまで耐えた自分を褒めてあげてください。

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