客先常駐

技術者派遣がやばい5つの理由とは?ブラック企業の見分け方も合わせて解説

最近、「技術者派遣がやばい。」と叩かれています。

やばいって言葉、プラスでもマイナスの意味でも使われますよね。

「やばいぐらい旨いね。」

「あそこの会社ブラックでやばいらしい。」

どちらの意味でも、少し常識から外れているというニュアンスの言葉です。

やばいは、その最上級です。

特に、日本人は標準を好みます。

優れていても劣っていても、行き過ぎると反感を持ちはじめるでしょう。

私も5年程SESで働きましたが、当時より確実に技術者派遣のアンチが増えています。関係者は少し危機感を持った方が良いのではないか?と思うくらい酷い状況ですね。

本記事では、技術者派遣で5年ほど勤務した私が以下の内容を扱います。

  • 技術者派遣型のビジネスがやばい理由
  • ブラック企業の見分け方

ぜひ、参考にして技術者派遣の実態を知っていただければ幸いです。

技術者派遣型のビジネスがやばい理由5選

技術者派遣型のビジネスに関して、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っています。情報に目を通しますが、ネガティブな意見が大半です。

多くの人が悩みを抱えながら働いている印象がありました。

実感として、私が働いていた時よりも技術者派遣が叩かれている印象があります。

当時は、技術者派遣の出身というだけで転職に不利なんてまずありませんでした。

Googleの検索候補で「技術者派遣 やばい」なんてキーワードもよく見ます。

確かに当時から批判はされていましたが、やばいと表現されるまで悪評はたっていませんでした。

ここでは、技術者派遣型のビジネスがやばいと言われる理由を3つ紹介します。

【理由1】違法が暗黙の了解になっている

技術者派遣業界では、違法が暗黙の了解になっています。

以上、全てが違法です。

技術者派遣に関わる会社が、当然のように行っています。

違法だと分かっていながら、見て見ぬふりをしているのは問題でしょう。

【理由2】技術者派遣が以前より叩かれ始めている

SNSやYouTubeで技術者派遣に対するネガティブな発信が急増しています。

「家電量販店に派遣された。」

「Excel操作しかできない。」

「偽装請負はウンザリ。」

おそらく、このような悪評が大きいのでしょう。

技術者派遣は、戦力にならないと決めつけられ転職時の印象が良くないです。

派遣会社出身であるだけで、履歴書にキズがつくと表現しているメディアもあります。

今まで見過ごされてきた技術者派遣の問題がさらに浮き彫りとなり、ビジネス自体が淘汰される日も近いのではないでしょうか。

【理由3】学習環境の充実で求職者のスキルが高くなっている

ITスキルの学習環境が以前より充実し、求職者のスキル向上意欲が高まっています。学ぶ環境が整っているので、スキルが高いエンジニア志望者は増加を続けるでしょう。

反して、技術者派遣を避ける人は多くなっています。

ネット上での悪評やデメリットが多いからでしょう。

SNSをみると、フリーランス志望者や自社開発企業への就職希望者が多いです。

求職者のスキル向上により技術者派遣を誰も志望しなくなり、派遣ビジネス自体が衰退するのではないでしょうか?

【理由4】うつ病になりやすい環境

技術者派遣はクライアント先で勤務するので、率直に言えば孤独です。

気軽に相談できる相手がいない上に、気をつかうのでストレスがたまりやすい環境であるのは確かでしょう。

事実、うつ病になって退職した同僚は結構いました。

8時間以上もいる職場が息苦しく感じる瞬間は多いのが実感ですね。

少なくとも、和気あいあいとしている職場はほぼありませんでした。

【理由5】低スキルのエンジニアが増加している

技術派遣の会社は、低スキルなエンジニアが増えています。

これは、会社が情報系学部以外の実務未経験者を多く受け入れていることが主な原因です。

新しい案件が増えればとにかく求人を出し、全くの未経験でも若ければ採用します。

しかし、派遣は即戦力が基本です。
入社したばかりの実務未経験者は、結果的に専門的な仕事がいつまでもできない事態に陥ります。

客先常駐の開発現場ではよくありますが、未経験者はテストしか担当させてもらえません。

良くて、既存プログラムの修正(デバック)ができるくらいでしょう。

逆に、実務経験があれば、新規機能の追加や設計などの業務はすぐに任せてもらえます。

その対策として、技術派遣会社は新人とベテラン社員をセットで配属しています。

要するに、ベテラン社員が新人の教育を担当するので、派遣先は教育コストを抑えられるメリットがあります。

しかし、ベテラン社員も新人の教育に多くの時間がとられるので自分のスキルが上がりません。

以上のことから、技術派遣会社で低スキルのエンジニアがどんどん増加してしまいます。

ブラック企業の見分け方6選

ブラック企業の見分け方は、難しくありません。

求人情報や面接で「不自然だなぁ」と思うポイントに注目すれば良いからです。

評判サイトへの記載も企業を知る上で有効です。

ブラック企業を匂わせることは、注意していれば必ず出てきます。

ここでは、ブラック企業の見分け方を5つに厳選して説明します。

【見分け方1】みなし残業が著しく多い

みなし残業制度を導入している会社は、結構あります

10時間~20時間ぐらいなら普通です。

しかし、40時間~60時間などの会社も実際はあります。

例えば、以下のような条件で募集している会社は要注意です。

基本給 18万(みなし残業60時間分を含む)。

残業が60時間を超えた場合、超過分を支給。

度を超えて条件が悪いですよね。

こんな求人をよく見ませんか?

稼働時間が多く残業代を支払う気がないのが見え見えです。

【見分け方2】募集人数が常に2ケタ(最悪3ケタ)

募集人数が異常なくらい多い会社は注意してください。

まず、職種を変えて何件も求人を出している会社は技術者派遣会社です。

案件の数だけ人が欲しいのは分かります。

しかし、頻繁に2ケタ・3ケタ募集している会社はやばいです。

たとえ、技術者派遣会社であっても不自然です。

普通の会社規模で、そんな人数を採用する余裕はあるはずがありません。

何かしらの理由で、よほど人が集まらないか使い捨てているかのどちらかでしょう。

要するに、技術者派遣会社の中でも希にみるブラック企業の可能性が高いです。

【見分け方3】内定をすぐに出すが入社日は未定

技術者派遣会社の中には、内定をすぐに出す会社があります。

しかし、条件提示をみると入社日が未定です。

不自然ですよね。

事情を知らない時は、私もわけが分かりませんでした。

結局は、派遣先に出ていない時に給料を払いたくないからです。

案件が決まってから入社させ、会社は費用を発生しないようにしています。

そういう企業は、案件の終了と同時にたいてい退職させようとするでしょう。

目先の利益しか考えず、労働者を使い捨てるブラック企業は入社する価値がありません。

見分け方4】経験者がほとんどいない

技術者派遣はプロのエンジニアを派遣して、客先に労働力を提供するのが本質。

それにも関わらず経験者がほとんどいないのは、会社に問題があるからでしょう。

面接では、在籍しているエンジニアの経験年数を確認しましょう。

まさか、企業側から経験者が全くいないとは言わないでしょう。そこは空気を読むしかないですね。

【見分け方5】就職評判サイトでネガティブな投稿が多数

転職サイトの評判は結構参考になります。

わざわざ投稿してまで、会社やページの閲覧者に何かしらのメッセージを伝えたい。その行為自体が、実際に会社から酷い仕打ちをされたことを物語っているからです。

中には、暇つぶしの人もいるかもしれません。

しかし、顔が見えない分、日頃の不満は書きたい放題です。

ネガティブな評判は真実が多いでしょう。

某評判サイトでは「企業の申し立てにより削除された評判」が本文を隠して表示されます。企業が運営に対して削除して欲しいと頼んだ評判です。

よほど見られるとマズイ評判かデマ情報の可能性が高いでしょう。

推察すると、前者の評判が多いでしょう。

デマであれば運営に報告してまで隠そうとする必要性がないからです。

削除された評判が多い場合、注意が必要です。

【見分け方6】ホームページがない(もしくわ雑)

できたばかりの会社であればまだしも、それなりの年数が経っていてホームページがない会社はブラック企業の可能性が高いです。

今はWebの時代。

自社のホームページがないとWeb集客ができずに、会社にとっては痛手です。

それにも関わらず、ホームページを作らない理由は2つあります。

1つは広告宣伝費にお金をかけれないほど、経営状態が思わしくない。

2つ目は収入元になるエンジニアさえ雇えれば、それでいいと思っている。(募集はハローワークで十分)

要するに、他には手を出さずに社員から搾取したお金をメインに会社を運営しているのでしょう。

このような会社はエンジニアを社員として扱わず、商品としてしかみていません。

案件がなくるとすぐに解雇されるのが目に見えています。

技術者派遣がやばいと思ったら撤退するために努力する

技術者派遣を抜けようと思っても、すんなりとは行かないでしょう。

スキルが身についていない内は就職が難しいからです。

新卒でもない限り、今までの実績とスキルが採用の軸です。

後先考えずに、すぐに辞めてしまうと後悔します。

それなら、技術者派遣を抜け出すために一日でも早く努力をした方が良いです。

「実績が少ないならアプリを自作してみる。」

「転職用SPIの学習をする。」

「CCNPや情報技術者試験など転職に比較的有利な資格を取ってみる。」

「クラウドソーシングで簡単な案件に挑戦する。」など

できることは多くあります。

働きながら少しずつスキルを向上させ就職活動を進めていきましょう。

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