「SESエンジニアは転職できないと言われて理由は?」
「今のスキルで転職できるだろうか?」
このページを訪れたあなたは、SESエンジニアの転職事情が気になっているのではないでしょうか?
気持ちはよく分かります。
私はSES企業で5年間の勤務経験があるのですが、将来が常に不安でした。
ネットで求人を色々と検索して、一喜一憂していたのが最近のようです。
だからこそ、皆さんの気持ちを考えて記事を書くことを意識しました。
現在、SES企業で働く20代後半から30代以降の方に向け、本記事は以下の内容を扱っています。
- ITエンジニアの種類
- 転職に苦戦する理由
- SESから転職するポイント
内容を理解することで、転職活動の方向性が確実に定まるでしょう。
ぜひ、参考になる部分を取り入れていただければ幸いです。
ITエンジニアの種類

SES
SES企業に勤務していれば基本的な内容ですが、念のため解説をします。
SESとは、自社で雇用したエンジニアをお客様先に派遣して利益を得ている企業です。
派遣との違いも説明します。
まず、SESは社員雇用なので客先に派遣されていない期間も給料が発生します。
その状態を待機と呼んでいます。
待機で満額の給料を保証する会社もあれば6割のみ支給など、会社によって違うことが特徴です。
また、エンジニアに仕事で指示を出す人も違います。
契約形態 | 指揮命令者 |
派遣 | クライアント(派遣先) |
SES | SES企業の責任者(自社) |
要するに、SESでは自社の人間がエンジニアに業務命令を出します。
しかし、実際はクライアントが指示を出して派遣の働きになっているケースが多いです。
指揮命令者が異なることは、違反行為にあたり問題になっています。
派遣と請負も似ていて紛らわしいので違いを解説します。
大きな違いは、同じく指揮命令者が違うということです。
請負の場合、発注元が請負元に指揮命令をすると偽装請負で処罰の対象になります。

受託開発会社
受託開発会社はクライアントからシステムの開発を依頼されて業務を行う会社です。
大手企業は自社で使用するシステムの開発を専門業者に委託するケースが多いので、日本のIT企業では受託開発事業の割合が多いです。
受託開発のメリットとしては多くの会社から仕事を受託するため、多様なスキルを取得可能なことや幅広い人脈形成ができることです。
自社で仕事をするので、プロジェクト体制をある程度柔軟にできます。
例えば、スキルの少ないエンジニアに上流工程を担当させて、指導しながら成長させることも可能です。
デメリットは、仕事が短期的でスキルが身につかないこともあることです。
受けた案件が下請けの位置づけで技術を必要とせず指示された内容だけこなせば良い、単純作業的な仕事はその傾向があります。
また、企業から仕事を受託している立場なので、「システムに関してもっとこうしたい」などの意見を言いづらいこともデメリットの一つです。
自社開発会社
自社開発会社は、システムの企画・設計・開発までを全て自社で行っている企業です。
受託開発との違いは、依頼されてシステム開発を行っていないことです。
自社開発はゼロから開発を担当するため、自社の考えや使いたい技術をシステムに反映させやすいのがメリット。商品をヒットさせるための企画力や調査能力、設計・開発スキルなどがトータルに身につきます。
「自分の考えを発信したい。」
「トータルにスキルを得たい。」
そんな方にはとくに自社開発会社をオススメします。
以上が、ITエンジニアの種類です。
次はSESエンジニアが転職できない理由を解説します。
SESエンジニアが転職できない理由

【スキル不足】年齢とスキルのバランスが合わない
SESエンジニアが転職できない理由は、スキルアップせずに年齢を重ねてしまったからです。要するに、年齢とスキルのバランスが合わないということです。
「コールセンターやテスター、PCキッティング」など、エンジニアとして市場価値が上がりづらい案件もあります。
配属は運もあるのですが、長年スキルが身につかない現場にいると年齢を重ねるにつれて派遣先が無くなってきます。
20代の若いうちは良いのですが、年齢相応のスキルがないと35歳を過ぎるあたりから、雲行きが怪しくなってきます。
IT業界は年齢とスキルのバランスに厳しいので、自分でスキルを身に付けるためにアクションを起こしましょう。もし、現在の職場で全くスキルが身につかなければ、20代や遅くても30代前半のうちに自社開発企業に転職をした方が良いです。
その年齢なら実績が少なくても、まだ間に合います。転職エージェントに登録すれば企業への応募がスムーズなのでおすすめです。

【マイナスな思い込み】転職先の選択肢がないと決めつけている
「SESでスキルアップできる業務につけなかった。」自分のスキルに自信がなく転職に前向きになれない方もいるでしょう。
しかし、それはマイナスな思い込みです。SES経験者のあなたは完全に未経験ではないです。
担当した業務に関しては、実務経験者という完全未経験者には無い強みを十分に持っています。
「どうか自信を持ってください!」
業界経験すらない方もエンジニアを目指しているのですから。
経験からすれば1歩リードしています。
転職が難しいのはほとんどの人が同じで、あと一歩スキルが足りずに他の応募者に負けているだけです。
落ちても下を向かないことが大切です。
転職活動中に少しでもスキルを身に付けば、小さな努力の積み重ねで状況が変わることもあります。
転職するためには
SESで経験した業務と近い求人に応募する!
あなたが20代後半から30代以降であれば、SESで経験した業務と少しでも共通点がある仕事に応募しましょう。
その年齢から、完全未経験の職種に転職するのは難しくなり始めるからです。
以下を参考にしてみてください。
未経験でもシステムエンジニアになれる!年齢とスキル・資格の関係|求人・転職エージェントはマイナビエージェント (mynavi-agent.jp)
例えば、あなたが以下の経験を持っていたとします。
- テスターとデバック(Java) 2年
- PCのヘルプデスク・サーバーの運用・監視 3年
狙うべき求人は、デバックやテストの経験をいかした経験不問の「Javaプログラマー」や「テストエンジニア」。
PCのヘルプデスク・運用・監視で得たお客様対応を武器に、「社内SE」や「プリセールス」。
など少しでも経験をいかせる求人が良いでしょう。
これまでの実績をアピールしても、応募先にスキルが中々伝わらないものです。
ポートフォリオを作成して、実力をアピールできれば就職はさらに決まりやすくなるでしょう。
仕事に取組むマインドが似ている企業を探すことも大切
また、あなたがこれまでの経験で培った仕事へのマインドが一致する会社に応募することも大切です。
転職が決まらない理由は、スキル面が合わないだけではなく企業と目指す方向性が一致しないことが原因なのかもしれません。
ホームページで企業理念をこれまで以上に確認し、面接で共通点を徹底アピールしましょう。
転職エージェントに相談する
あなたが本気で転職したいなら、転職エージェントへ相談することをオススメします。
「今の状況に合った正しい転職」ができるからです。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 応募書類の作成アドバイス
- 面接練習
- 応募先への推薦
- 選考スケジュールの調整や応募代行
- 不採用理由を知れる
- 選考後の企業へのフォロー
転職エージェントは、客観的にキャリアを分析し求人の紹介と選考に関するほとんどを行ってくれます。
面接の出来がイマイチでも、選考後のフォローで結果がくつがえることもあるようです。
「応募先企業の面接官、社長、受付。」
選考試験であなたを判断するのはまぎれもなく他人です。
自分をどう思うかではなく、他人からどのように見えるのかを知ることが重要といえます。
客観的なアドバイスをくれる転職エージェントは貴重でしょう。
ネット情報をうのみにせずに、実際に連絡をとり自分との相性で選んでみてください。
まとめ
転職ができるかはタイミングもあります。
たまたま、ご縁がなかっただけのことも多いです。
もし、転職活動をして上手くいかないなら自分を責めないでください。
前だけを向いてやれることだけに全力で集中しましょう。
1人で悩まずに誰でも良いので相談してみましょう。
人に相談すると解決策が見つかることが多いですし、精神的にも安定します。
焦らずに着実に動いてみましょう!