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【経験談】テストエンジニアがきつい理由5選とキャリアアップに必要なこと

「テストエンジニア専門の会社に転職を考えている。」

「仕事のイメージがわかない。」

「スキルアップができるのだろうか?」

このような気持ちを抱えていませんか?

あなたが仕事にやりがいを感じずに、テストエンジニアへ転職を考えているのであれば本記事は特に有効です。

仕事のつらい面やキャリアアップのために必要な方法を解説しているからです。

また、私はSES企業でテストエンジニア経験が5年ありリアルな情報を共有できます。

具体的に以下の内容を扱っています。

  • テストエンジニアの仕事内容
  • テストエンジニアがきつい理由5選
  • キャリアアップをして長く働く方法

ぜひ、参考にしていただければ幸いです。

テストエンジニアの仕事内容

テストエンジニアは、納品前の「最後のとりで」としてシステムの不具合を指摘します。

テストエンジニアの仕事は大きく3つに分かれています。

テスト実行

  テスト項目をもとにテストをし、不具合があれば詳細をまとめ報告します。

テスト項目はテスト実行をする際の操作手順が載っており、正しく動いたかの結果を記入するシートです。

 不具合があればエビデンスシート(会社によって言い方は違う)に、スクリーンショットと一緒にまとめます。 

 テスターと呼ばれ、テストエンジニアで担当する最初の仕事になるでしょう。

 テストのことを「検証」ということもあります。

 新卒や20代の若手が多いので、30代以降は仕事が少ないのが特徴です。

テスト設計(テストアナリスト)

簡単にいうと、テスト実行で説明したテスト項目(テスト設計書)を作る仕事です。

テストアナリストと呼ばれることもあります。

  • 設計書に書いてある通りにシステムが動作するか
  • 品質やパフォーマンスが基準を満たしているか 

上記を目安に項目を作成します。

テスト項目の作成の他に、テスト結果の報告やプログラマーに対して改善案を提出する業務もあります。

プロジェクトマネージメント

プロジェクト全体の進み具合を管理することが主な仕事です。

納品物のチェックや社員教育・コミュニケーションなどの管理全般を担当します。

顧客とのやりとりや採用も仕事の1つです。

出荷してからミスに気づくことは許されないので、テストエンジニアのエンジニアの中でも責任感がある仕事と言えます。

テストエンジニアがきつい理由5選

テストエンジニア きつい理由1納期がきつくスピードが求められる

テストエンジニアのスケジュールはクライアント(システム開発会社など)に合わせます。

新たな機能の追加や修正があると仕事の依頼が大量にきます。

さらに、別の会社から新たなアプリなどのテストを頼まれると、ゼロから操作を覚えなければいけません。

仕事やシステムの理解のスピードが要求されます。

業務量に対して、納期が非常にきつく疲れ果てる社員が多数です。

テストエンジニア きつい理由2スキルがつかずつぶしが効かない

テストエンジニアは、他のIT職種と比べてスキルがつきにくいです。

仕事内容は、決められた項目をもとにテスト実行をするのがメインです。

確かに、テストをしたシステムやアプリに関する知識は身につきます。

しかし、その知識は他の仕事で使えるでしょうか?

答えは、Noです。

せいぜい、身につくのは基本的なPCスキル(Excel操作)ぐらいでしょう。

正直、事務職でもPCが得意でシステム(アプリ)が好きな方はたくさんいます。

市場価値が上がりにくいのは確かでしょう。

テストエンジニア きつい理由3別なバージョンで同じテストを何度も行うので飽きる

テストは、さまざまな機器やアプリのバージョンごとに行われます。

バージョンによってシステムの動作が違うからです。

例えば、同じテスト項目をiPhone11とiPhone12で行うといったイメージです。

つまり、バージョンを変えて同じテスト項目を繰り返し行わなくてはいけません。

人によりけりだと思いますが、細かく同じ操作の連続に私は飽きました。

細かい作業や同じことの繰り返しが苦手な方には、向いていない仕事かもしれません。

テストエンジニア きつい理由4怖い!アルバイトテスターのスキルが低い

社員だけでは業務が回らず、アルバイトのテスターを募集している企業は多いです。

主婦や大学生が多く、正直に言うとスキルは非常に低いです。

中には、PCの電源もつけ方を知らない方もいます。

業務量こそ違いますが、アルバイトも社員と同じ仕事を担当します。

かりに、重要な部分をミスしてしまうとゼロからやり直しです。

間違いに気づかずに、クライアントに納品してしまうことは絶対あってはいけません。

自分の仕事をしながら常に気を配る必要があったので、毎日胃が痛かったです。

比較的、スキルが低い方が現場にいるのも仕事のつらい面でしょう。

テストエンジニア きつい理由5200回以上やってもエラーの再現ができない

テストをして出たエラーのスクリーンショット(証拠)をとり忘れると大変です。

エラーを再現しなおす必要があるためです。

「どのような手順で操作してエラーが出たか。」

「エラー画面のスクリーンショット。」

「不具合の詳細」

これらをまとめてクライアントに報告するのは必須です。

しかし、同じ操作を何度行ってもエラーが再現しないことはあります。

私のプロジェクトでは200回以上繰り返してもエラーが出ずに、大変なおもいをしました。

1度みたエラーは、絶対に見過ごせません。

エラー報告の優先度は他の業務より高いです。

何度テストを行っても再現できないことはよくあり、仕事の非常につらい面です。

テストエンジニアはキャリアアップが必要

テスター(テスト実行)から、キャリアアップできないと長く働くことは難しいでしょう。

テスターは、新卒のエンジニアが担当することが多い仕事だからです。

上流の設計や管理に近い仕事ができるスキルを自分でつけることが重要です。

それには、テスターの仕事を行うだけではスキルが足りません。

自分で必要な知識を学びアピールすることで、チャンスが増えるでしょう。

ここでは、キャリアアップに有効な以下の内容をお伝えまします。

  • スキルアップに有効な資格を取得
  • ポートフォリオで積極的な社内営業をする

長く働きたければテスト設計・管理者を目指す

テストエンジニアで長く働きたければ、「テスト設計(テストアナリスト)や管理者(テストマネージャー)」を目指す必要があります。

単純な仕事は若手が担当するので、年齢が上がると仕事がなくなる恐れがあるからです。

若い時はまだテスターで良いのですが、30代以降は管理の経験を求められます。

また、テスターの仕事はAIで自動化される可能性があります。

テスト実行しかできないと徐々に、行き場をなくすでしょう。

キャリアアップに有効!テストエンジニアにオススメ資格

キャリアアップするために、資格を取得し知識を得ましょう。

オススメの資格は以下の通りです。

  • 基本情報技術者試験
  • JSTQB認定テスト技術者試験
  • ソフトウェア品質技術者資格認定
  • IT検証技術者認定試験(IVEC)

基本情報技術者試験はプログラマーに限らずに、IT業界で仕事をする上で必須の知識が身に付く資格です。

テストエンジニアの上流工程を担当する場合は、より全般的な知識が必要でしょう。

取得すると会社で技術手当が出るほど、重宝されている資格なのでぜひ取得を検討してみてください。

JSTQB認定テスト技術者試験、ソフトウェア品質技術者資格認定、IT検証技術者認定試験は、テストエンジニアのスキルを証明する資格として非常に知名度があります。

レベルごとに試験内容が分かれており、勉強するとテスト実行からテスト設計のスキルまでまんべんなくスキルを身に付けることが可能です。

試験の詳細に関しては以下のサイトを参考にしてみてください。

参照 : テストエンジニアに役立つ資格 (levtech.jp)

資格取得で「テスト設計や管理者(リーダー)」を担当する知識・スキルのベースを得られるでしょう。

ポートフォリオで積極的な社内営業をしよう

資格で得た知識・スキルをもとに、ポートフォリオを作成してみましょう。

「自分で作成したテスト項目」

「工程管理表やマネジメント手法の提案」など

ポートフォリオをもとに、積極的にアピールしてみてはいかがでしょうか。

テスト工程の案件は多いのですが、テスト設計や管理までできる人材は中々いません。

スキル向上のたもの努力とテストエンジニアの実務経験を積めば、チャンスは広がるでしょう。

資格を取得した後やポートフォリオを作成後は、自社の営業や技術部のリーダーとコミュニケーションをとりましょう。

まとめ

テストエンジニアに対するイメージはできたでしょうか?

エンジニア全般に言えることですが、長く活躍したければ自分からスキルを身につける姿勢が大切です。

それは、テストエンジニアに限ったことではありません。

インフラエンジニアについても解説していますので、よろしければ合わせてご参照ください。

本記事では、テストエンジニアのつらい面や活躍するために必要なことを紹介しましたので、今後のキャリアの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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