「他のSESで働いている人の年収はどれくらいだろう。」
「給料アップする方法はないかな。」
このような悩みはありませんか?
5年間SES企業で働きましたが私は年収に関しては不満でした。
何が不満かというと、実績を上げても給料があがらないことです。
同期のほとんどが、給料が理由で転職して行きます。
「自分も同じ状況だ!」と不安に思うかたは少なからずいるでしょう。
そんな悩みを解決するきっかけになればと思い、記事を書きました。
本記事は、私の体験談を交えつつ以下の内容を説明しています。
- SESの平均年収
- 給与アップの方法
とくに、給与アップの方法は実際に私が効果のあった方法を中心に紹介しています。
ぜひ、参考にして実践していただければ幸いです。
SESの平均年収はどれくらい?

SESの平均年収は新卒入社で約300万円です。
中途入社した場合は入社時のスキルによりますが、未経験の場合は新卒入社時の年収は下回るでしょう。
入社時の交渉や企業からの提示額で、平均年収に大きく影響します。
当然、実務経験者の方が有利な条件で交渉が可能です。
SES企業は昇給が少ないのも特徴です。
ゆるやかに昇給はしていきますが、10年近く勤務した経験豊富なエンジニアでも約450万円~600万円が限界。
理由としては、経験豊富なベテランエンジニアの給与を抑えないと事業の運営が難しいからです。
要するに、エンジニアが懸命に稼いだお金を搾取して会社を維持させようと考えています。
スキルが高いエンジニアは常駐先の会社から支払われる金額が高いです。
SES企業はそのお金を搾取して、社員の待機費用や広告費、自社の営業やバックオフィスの給料に充てます。
給料が高くなりはじめる40代で、昇給はほぼストップしてしまいます。
あと、注意をしたいのはみなし残業です。
20時間~30時間の残業代が含まれている場合、実質はもっと低い年収です。
入社する前に雇用契約書をしっかりと確認し、念のため口頭でも質問すると良いでしょう。
ちなみに、私が未経験でSESに転職した時は年収が240万円でした。
残業代を入れて300万円に少し届かないぐらいです。
3年間働いても年収は5万円ほどしか上がらず、賞与は寸志程度でした。
未経験でも実質の年収が300万円を大きく下回るなら、要注意です。
ちなみに、大手企業のシステムエンジアは年収が1,000万円を超えているケースも多くあります。
SESの年収から考えると、ほぼ倍の収入です。
SESが給料をアップさせる方法は?

会社が推奨している資格を取得する
SESの中には、特定の資格を取得すると資格手当を支給する会社が結構あります。
資格手当が毎月の給料に加算され給与アップが実現します。
有名な資格を取得していると、SESは客先に有利な提案ができるからです。
ちなみに資格手当は、特定期間だけの場合もあれば取得してからずっと支給される場合もあります。
国家資格(応用情報技術者試験など)やCISCO、ORACLE系はとくに重宝されます。
一般的な資格手当の額については以下のサイトを参考にしてみてください。
参照 : 国家資格が有利?IT系資格で会社にいくらもらえるか|【Tech総研】 (rikunabi.com)
ただし、簡単に取得できる資格は、あまり意味がなく時間のムダなので要注意です。
資格よりも実務経験が大切だからです。
あくまでも、取得することで価値がある資格を狙いましょう。
資格を取得してすぐに仕事に結びつくとは限りません。
しかし、派遣は経歴よりスキル。
良い案件に巡り合いキャリアップにつながる可能性があります。
転職の武器にもなるでしょう。
長期的にみると、給与アップには有効な方法です。
客先での評価を上げるように努力する
客先の評価を上げることで昇給につながることもあります。
自社の営業と客先の管理者が定期的に面談をして、人事評価の参考にしているからです。
評価シートを客先の担当者に記入してもらい、スキルを客観評価している会社もあります。
私は客先から評価を受け、テストから製造・設計にステップアップした経験があります。
高く評価されていたのは、以外にも社会人として基本的なことでした。
- 仕事にミスがないことや欠勤・遅刻がない。
- 報告・連絡・相談が細目。
- メールへのレスポンスが早い。
- 仕事に対する熱意がある。
あくまでも私の場合ですが、基本的なことを改善するだけで評価につながることもあります。
また、ORACLE系の資格は取得した後、もっともメリットを感じました。
データベースの知識やSQLのスキルはどこの開発現場でも通用します。
結果、データベース設計の補助やSQLの追加・修正を担当させてもらえるようになり、給与アップしました。
小さな努力を評価してくれる客先は、少なからず存在すると言うことですね。
上流工程が経験できる配属先に変えてもらう
SESは高いスキルが身につく案件も存在します。SESで給料をあげるためにはそのような案件に参加することです。
しかし、勤務地が希望と違うことやタイミングが合わずに機会を逃すことも多いです。
今の現場に不満を感じているなら、営業と常に案件の情報を共有しておきましょう。
狙い目は、通勤や生活が不便な勤務地(少し田舎)の優良案件です。
案件が良くても勤務地が理由で、空きがある場合があるからです。
要するに、「スキルアップのためならどこでも行きます!」という姿勢を持つことです。
では、具体的にどのような案件が良いのでしょうか?
答えは、上流に近い工程の経験を積めるプロジェクトです。
給与アップにつながり、年齢が高くても困らないスキルが身につくからです。
年齢が30代を超えると、製造工程よりも管理スキルを持った人材が求められます。
具体的に、PM(プロジェクトマネージャー)などの管理職やSEの案件は貴重です。
メーカーと直契約のプロジェクトもたまにあります!
顧客とのコミュニケーション能力が求められる仕事なので、若手よりビジネススキルが高い30代以降の方が有利でしょう。
ただし、まったく開発経験がない人がPMやSEの案件に受かるケースはほぼゼロです。
両方とも、システム開発に関する幅広い知識と経験が必要だからです。
あくまで目安ですが、SEであれば3年程度、PMは5年以上のシステム開発経験が必要でしょう。
プログラミングやITスキルが身に付いた時点で、チャンスがあれば迷わず飛びつきましょう。
自由に転勤できる方ならオススメする方法です。
所属している会社が社員の事を考えていることが前提ですが・・・。
案件を変えてもらず「客先と契約が切れるまで同じ職場にいて欲しい」と言われる場合もあります。
いずれにしても、将来が心配であれば、転職するなど自分のために柔軟に行動した方が良いです。

まとめSの年収は、お世辞にも高いとは言えません。
求人情報に載っている年収例は、あまりあてにならないです。
年収に高い期待を持たない方が良いでしょう。
SESは業界経験や実務経験を積む目的だと割り切った方がストレスを感じなくて済みます。
最近、SESに入社して最初の仕事が家電量販店の接客だったという話を目にしました。
理由は、コミュニケーション能力を身に付けるためとのことです。
契約が終わった後、エンジニアの仕事につける保証はどこにもありませんよね。
このように、社員の将来を考えない会社は増えています。
SESと関わるのなら、年収よりも案件を重視して動いた方が良いでしょう。
年収は後から(スキルアップ後)についてくるぐらいの気持ちを持ちましょう。