客先常駐

客先常駐SESが辛い3つの理由とは?【体験談を交えつつ解説】

「客先常駐は辛いから止めた方が良い。」

「SESはブラック。」

「しょせんは使い捨て。」

こんな評判をよく目にしませんか?

私は、SESで5年働きましたがほぼ事実だと感じます。

もちろん、全ての会社に当てはまるかと言えば違うでしょう。

客先常駐が中心の会社でも、社員のことを真剣に考えている会社は存在するので。

しかし、皆さんも感じているように一般的な働き方より辛いことは確かです。

本記事では客先常駐SESが「辛い理由」と「辛い時の対処法」をそれぞれ3つ紹介します。

客先常駐SESが辛い3つの理由とは?

正直、客先常駐のSESは辛いことが多いです。

SESはさまざまなプロジェクトを渡り歩くので、多くの仕事を経験できるメリットはあります。

しかし働き方の特性上、先が見えない不安人間関係で悩みを感じやすい環境と言えるでしょう。

ここでは、客先常駐のSESが辛い理由を3つに厳選して紹介します。

【お客様との関係】中には見下してくる社員もいる

客先常駐のSESで現場に入ると、中にはキツイことを言ってくる社員もいます。

「なんで派遣なの?」

「いつまでこの働き方するの?」

「うちの会社は賞与高いよ。」

こんな胸糞の悪いことを言ってくる社員はザラにいます。

SESの社員であることを見下してきたり批判してきたりする人は結構多いですね。

他人はコントロールできませんが、たまに我慢の限界を超えそうな時も。

見返してやろうにも、立場的にその手段が思いつかないのが辛いですね。

マウントをとってくる社員は、話を聞きつつ心の中は無心を貫きました。

自慢話を聞くのも怒りをこらえるのも超ウンザリです。

仕事にやりがいを持てない

仕事にやりがいを持てない理由は2つあります。

  1. 身にならない単純作業が多い
  2. すぐにプロジェクトが変わる

1はSES企業に関わる多くの人が悩んでいます。

もはや、共通の辛さと言えるのではないでしょうか。

スキルがない内は、テスト業務に配属されることが多いです。

手順書をみて同じ操作をして不具合をみるだけの仕事。

お世辞にもスキルは身につくとは言えません

入社からずっとスキルが身につかないロースキル案件の人もいます。

例えば、キッティングやヘルプデスク、24時間対応のシステム監視など、市場価値が上がりづらい現場で長年勤務しているエンジニアも多いです。

ロースキル案件は、1度覚えてしまえば後は基本的に同じことの繰り返しなので、やりがいは持ちにくいでしょう。

2の「すぐにプロジェクトが変わる」はSESの辛さでトップクラスです。

早い現場では、3カ月ぐらいで契約満了になります。

「せっかく仕事を覚えたのに・・・。」

こんな気持ちでいっぱいになります。

やりがいが持てないばかりか、何のために仕事を覚えたのか分からなくなります。

総じて、自分の将来や仕事内容に対してストレス耐性が強さが必要な働き方です。

いつクビになるか分からない怖さ

結論から言うと、スキルがない40代以上は案件が減ります。

40代以上は最新の言語を使いこなし指導なしにコーティングが行えるだけではなく、SEやPMなどの経験が必要です。

要するに、顧客折衝を伴うコミュニケーション能力が年齢とともに問われてくるということです。

元職場の話しです。

年齢は40歳中ぐらいでしょうか?

半年近く案件が決まらずに、営業所に待機している社員がいました。

半年近くも待機できたのは、10年以上も会社に貢献してきたからです。

その社員はCOBOLのスペシャリストでした。

SEやPMの経験は一切ありません。

しかし、言語の需要が無くなり、入場できる案件がほとんど無くなったそうです。

会社からは待機できて後1カ月と宣告されていました。

客先常駐SESの本当に辛いところです。

客先常駐SESが辛い時の3つの対処法

 辛い時の対処法は、大きく分けると以下のように分類されます。

  • 努力をして現状を改善する。
  • 環境を変える。

まずは、辛い原因を考えてみましょう。

次に何ができるのか考えます。

「仕事がつまらないなら楽しみを見つけようとする。」

「仕事ができないと感じるなら、自己啓発をしてみる。」

「人間関係が辛いなら、コミュニケーション方法を変えてみる。」

すでに、相当な努力をしている人もいると思います。

これだけの努力をして、現状が変わらないなら環境を変えるしかないでしょう。

ここでは、客先常駐のSESが辛い時の対処法3つを説明します。

まずは仕事の楽しみを見つける!スキルを上げる努力をする

まずは、自分ができることを精一杯行ってみましょう。 

今の状況が辛くても、スキルが上がれば状況が改善する場合が多いです。

常駐先は、SESにスキルを求めているからです。

客先常駐の本質とも言えます。

勤務しながらでもスキルを上げるおすすめの具体的な方法は以下の通りです。

  • オンラインプログラミングスクールに通う
  • 「Udemy」などの低価格な動画コンテンツで必要なスキルをピンポイントで学ぶ
  • 勉強会に参加して仲間と協力しながらスキルを高める

働きながら勉強を続けるのは大変ですが、自己啓発もエンジニアの仕事です。

スキマ時間や余暇を見つけて積極的に努力する姿勢を持ちましょう。

参考サイト : オンラインプログラミングスクール

DMM WEBCAMP COMMIT|転職保証付きプログラミングスクール (web-camp.io)

TechAcademy [テックアカデミー] | オンラインのプログラミングスクール

ITエンジニア スピード転職コース | 社会人経験を活かして20代でキャリアチェンジ異業種、未経験からプロのエンジニアに (geekjob.jp)

参考サイト : 低価格な動画コンテンツ

オンラインコース – いつでも、どこでも | Udemy

Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート] (prog-8.com)

ドットインストール – 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス (dotinstall.com)

環境構築不要!初心者でも楽しく学習できるプログラミング入門サービス【paizaラーニング】

人間関係が原因でモチベーションが上がらない場合

しかし、人間関係が原因でスキルを上げる気持ちも起こらない人もいるでしょう。

その場合はまず仕事に楽しみを見つけてはどうでしょうか?

あなたは、IT業界の仕事に何かしらの魅力を持ったから飛び込んだはずです。

その時の気持ちを思い出して、今の仕事に当てはめて考えてみてください。

絶対とは言いませんが、1つぐらいは見つかるかもしれません。

ただし、ITと全く関係のない仕事に配属されているのならば別ですが。

「業務に必要スキルを身に付ける。」

「業務のマニュアルを自作して生産性をあげる。」

「現場で使用している言語を自己学習する。」

よく考えながら、できることを精一杯行ってみてください。

特に、コミュニケーション能力を身に付ければ怖いものなしです。

自分の気持ちを上手く伝えることができ、人間関係が改善するケースもあります。

報・連・相も適切に行えるので、仕事の面でもプラスです。

どうしても辛ければ転職する【正当な理由があれば何の問題もない】

SES企業の職場環境があまりにも辛く、会社が常識から外れていたら転職をするべきです。

失うことはあっても身につくものがないからです。

「努力を認めない。」

「残業が月200時間以上普通にある。」

「休日出勤が当たり前。」

明らかに、会社側がコンプライアンスを守っていないのであれば気にする必要は全くありません。

大切なのは証拠を残すことです。

例えば、労働時間の記録やパワハラの記録など。

転職の根拠・理由になります。

スキマ時間を見つけて、実際にメモしておくと良いでしょう。

転職エージェントを利用する場合は、その証拠を見せることをオススメします。
退職理由をもとに、企業へのアプローチ方法を変えてくれるでしょう。

年齢が少しでも若い方が転職しやすいので、早いうちに動きましょう。

どの職種でも40歳を超えると転職は難しくなるので、決断は早めが良いです。

スキルに自信があればフリーランスで働くのも手

製造工程以上の経験が3年以上あれば、フリーランスで働くのもありです。

実績とスキルがあれば、エンジニアは人手不足で「引く手あまた」だからです。

経済産業省の報告によると、2030年までにエンジニアは79万人が不足すると言われています。

特に、会社勤めが苦手な人や人間関係が苦手なタイプにはオススメします。

ただし、未経験者や実務経験が少ない場合、フリーランスエンジニアはオススメしません。

案件が取れずに、収入面で安定しない恐れがあるからです。

クラウドソーシングにはさまざまな案件があります。

代表的なサイトである「Lancers」を調べたところ、

  • Web制作
  • WordPress開発
  • Android/iOS開発
  • Excel VBA
  • LP制作
  • PHPを使ったバックエンド開発

などの案件がとくに多いです。

しかし、それなりの単価の案件はライバルが多いです

平均して1案件に20~30人の応募者が集中しており、多いと50件以上のケースも。
厳しいようですが、多くのライバルに勝たないと案件を獲得できない印象ですね。

生き残るには、他のフリーランスと同等かそれ以上のスキルが必要です。

最低限、1人称でプログラミングができる実力があれば検討してみましょう。

希望する仕事の実務経験が3年以上の他に、プラスアルファの差別化できる技術があればさらに安心できます。

技術指導や顧客折衝など対人業務の経験があると良いでしょう。

SESが辛いと思ったら会社の見極めが重要!
体調を崩す前に撤退する

会社には大きく2種類あると思っています。

辛くても頑張ってしがみつく会社とそうではない会社です。

見極めが非常に大切です。

あなたの頑張りを正当に評価する会社なら、努力を続けるべきです。

あなたの人格を否定し、健康を考えない客先や会社はすぐに縁を切るべきです。
無理をすると心の健康を壊します。

正当な理由があれば、逃げることは何も恥ではありません

日本では会社に長くいることが良いと評価されますが、無視で構いません。

努力をしても何も改善しないなら撤退しましょう!

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