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SESではスキルが身につかないのか?スキルアップする5つの方法

「SES企業で働いているけど今後スキルが身につくか不安。」

「配属先がエンジニアとは関係ない仕事で不満。」

転職するしかないのだろうか?」

今の仕事に満足がいかず、このような気持ちを抱えていないでしょうか?

気持ちは分かります。

私もSES企業で働いている時は将来が不安でしたから。

皆さんに「不安を解消して欲しい。」そのような気持ちから記事を書きました。

20代後半から30代以降のSESで働く方に向けて、本記事は以下の内容を扱っています。

  • SESはスキルが身につかないのか?
  • 5つのスキルアップに有効な方法

ぜひ、最後まで読んでいただき今後に生かしていただければ幸いです。

SESではスキルが身につかない?

結論、スキルが身につくかは案件とその人次第です。

しかし、SESは総じてスキルが身につきにくい働き方でしょう。

皆さんには基本的な話しですが、SESは労働力の供給という本質があるからです。

企業は、自社で回らない業務を外部に頼んでいます。

その仕事をするのがSES企業です。

案件ガチャという言葉は知っていますよね?

どのようなプロジェクトに配属されるかで、スキルアップできるか決まるということです。

私も実際にSES企業で働いて、案件には当たりハズレがあると感じています。

皆さんはどうでしょうか?

私はテスターに配属されましたが、スキルが身についた実感がほぼありませんでした。

IT企業は元請けから複数の企業が上から下につながっています。

SESは、下の企業で仕事をすることが多いです。

「責任のある難しい仕事は自社で。」

「手が回らない基本的な仕事は外注。」

この考えから、スキルの身につかない仕事が次々と下の企業に連鎖します。

常識かと思いますが図にまとめてみました。

しかし、SES企業でも案件に恵まれ、努力してスキルを身に付けている人はいます。

もちろん、エンジニアはセンスやコミュニケーション能力も大切です。

クライアントの要求に応えて結果を出し続け、案件をとれる人が長く活躍できます。

SESでスキルアップができる人とできない人の分かれ道とも言えるでしょう。

結果が出せない人は契約が続かないので、最悪の場合は解雇ということもあります。

人によって働きやすさに差が出やすいのがSESでしょう。

SESがスキルアップする5つの方法

【方法1】配属プロジェクトのソースコードを読む

 可能であれば、配属先で使っているソースコードを読ませてもらいましょう。

 現場のソースコードを学習することが最も勉強になるからです。

 市販のテキストと比較できないほど、スキルアップにつながります。

 私は現場で「スキルを身に付けたければソースを読んで」とよく言われたものです。

 あなたがプロジェクトでテストしか経験していなければ、現場のソースを読んでも難しく感じるでしょう。

 見た瞬間にイヤになるかもしれません。

 その気持ちをグッとこらえ、分からない箇所は必ず自分で調べてみてください。

 調べることで実力がつき、難しいコードが分かるようになる喜びを感じます。

 「ソースコードのこの部分は何を意味しているのか?」

 「このメソッドを実行するとシステムはどのような動作をするか。」

 実際の動きを想像しながら読んでみてください。

 デバックをしながら、データの動きをみると処理を追いやすいのでオススメです。

「変数に仮のデータを入れて値がどのように変わっていくか追う。」

「処理を無効にしたり入れ替えたりした場合、どのように動くか。」

など、データがソースコード内をどのように動き変わっていくかみると構造が見えてきます。

あなたがプログラマーでなくても、現場レベルの学習は有効ですので試してみてはいかがでしょうか?

【方法2】休日を利用して自主学習する

休日を利用して勉強をすることは有効です。

「休みに勉強なんかしたくない。」そう感じると思います。

真剣にスキルアップしたければ、他の人が休んでいる時に努力してこそ効果がありです!

常駐先の正社員は、新卒からみっちり研修を受けいろいろ失敗して今に至っています。

先輩から厳しく怒られたこともあるでしょう。

20代前半からの積み重ねは大きいです。

同じレベルになれとは言いませんが、近づく努力はしましょう。

そのためには、IT技術は進化が早いことを逆手にとれば良いのです。

極端に言うと、昨年まで使っていた技術は古いなんてことはあり得ます。

最新の技術を学ぶことで、常駐先の正社員が知らないスキルを手に入れてみるのはどうでしょうか。

技術の動向を知るために、勉強会やイベントに参加することは有効です。

IT関連のイベント情報は、以下を参考にしてみてください。

オンラインでも開催しているので、地方の方でも気軽に参加が可能です。

参照 : 

TECH PLAY[テックプレイ] – IT勉強会・セミナーなどのイベント情報検索サービス

ヒカラボとは | ヒカラボ (levtech.jp)

【方法3】スキルが身につかないなら配属先を変えてもらうように頼む

今の現場でどうしてもスキルアップができそうにないのなら、配属先を変えてもらうように頼んでみるのも手です。

頼み方のポイントは以下の通りです。

  • なぜ現場を変えたいのか根拠をもとに伝える
  • 【重要】現在、努力していることを具体的に説明
  •   いつまでに現場を変えたいか

イメージしやすいように、会話の例を書きますね。

理由・努力・具体的にいつまでに配属先を変えたいかを伝えており本気度が伝わります。

ここまで言えば、営業も即答でNoとは言わないでしょう。

とくに、努力を見える形で残しておけば(ポートフォリオ)説得力は増します。

【方法4】配属先を変えるのが難しい場合は、オンラインプログラミングスクールに通う

オンラインプログラミングスクールの良い所は、通学の手間がかからないので時間に融通がきく所。

就活前の学生や社会人がメインで利用していますが、働きながら利用している人も多くいます。

メンターはエンジニアの実務経験3年以上の講師が勤めるので、技術が高く情報に信頼性と専門性があります。

開発現場を知っている分、

「SESからどのようにキャリアアップできるか。」

「効果的な学習方法。」

「これからどのような技術が主流になるか?」

など貴重なアドバイスをもらえるでしょう。

したがって、ピンポイントで必要なスキルが学べ、早く成長できることがスクールのメリットです。

やや受講料は高いのですが、オリジナルアプリを作成できるのでアピール材料にできます。

SESは100%希望する仕事や会社に配属されるとも限りませんし、客先の変更は簡単にできません。

今の客先でスキルアップできないと感じ、できるだけ早く状況を変えたい場合はオンラインプログラミングスクールがオススメです。

【方法5】アルバイトや契約社員でも良いから自社開発企業に転職する

結論を言えば、アルバイトや契約社員からでも自社開発企業に転職した方が市場価値は上がります。

客先から指示を受ける形ではないので、より上流の工程を経験できるチャンスが多いからです。

SESは一般的に雇用が不安定です。案件が無くなれば即解雇も十分にあります。

対して、自社開発企業はアルバイトや契約社員でも直接雇用なので、すぐにクビになる心配はありません。

今の仕事でスキルが身に付いている実感があるなら、そのままプロジェクト終了まで頑張ってください。

きっと、実力が上がっているので次の案件もすぐに見つかるでしょう。

しかし、単純作業中心の場合はすぐに転職に向けて動くべきです。

まとめ 

SESは案件が選べず、確かに運の要素はあります。

しかし、スキルアップはいつでも可能です。

あくまで、SESは労働力の供給が基本なのでスキルは自分であげて行くしかありません。

「自己学習をする。」

「イベントや勉強会に参加してみる。」

「オンラインプログラミングスクールに通う。」

自分に足りないものを補う努力をしてみましょう。

それでも努力が報われなければ、運が悪かったと割り切るしかないです。

大切なのは、成長するための努力を辞めないこと。

継続して、自己啓発していれば道は開けます。

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